ドイツ帰りのサッカー選手だった男が書いたブログ

ドイツでのサッカー選手、スカウトの体験談

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16試合目 テスト参加に思わぬ壁 人種差別 前編 ドイツ編8

 

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こんにちは!AG TIGERです!

 

懐かしの写真があったので貼っています(笑)

今回はドイツ編

テスト参加の様子、そして加入までを

振り返って書いていきます。

 

練習参加したのはspvgg ingelheim というチーム。

 

マインツからは30分程度ですが田舎なため

交通の便が悪く、インゲルハイムの駅で待った時間は

累計、ものすごい時間だったと思う(笑)

 

練習当日

 

前回の練習参加をふまえてメンタル面では準備万端。

そしてコンディション的にもかなり整ってきた時期

ドイツ入国から約2週間。スタミナ戻すために

毎日朝、夜2時間ずつ走りこんだこともあり、

自信たっぷりで練習場へ。

 

いざ着いたら、まずは驚き。

「施設。。やばすぎ。」

 

最高は過去4部リーグ所属で約100年近い歴史があり

何といってもスタジアムは圧巻。

約1500人収容の座席に周りの立ち見まで足すと

恐らく3000人ほどの収容可能な施設

 

そしてロッカールームに各選手の席があり、

上に背番号と名前、スパイク練習着と

なかなかにいかつい環境

 

ロッカールームに入って5分程度。。。

 

前からものすごいテンション低く怖そうな

身体のデカい、サングラスと白髪まじりの

立派な髭が特徴的なおじさん登場

 

いかついなーと思いながら見ていると

おもむろに携帯のグーグル翻訳を見せてきた。

 

「私は着て、あの服」着替えろってことかと解釈してオッケーと一言

伝わったと思ったのか、部屋を後にするおじさん

 

なかなかふてこいな。(笑)まあいいかと着替えた

少し時間がたつと選手たちがぞろぞろ到着

 

そして集合時間ぎりぎりなのに余裕の顔で

一人の黒人選手が入室してきた。

 

すると彼が「あれ?アジアンレストランの厨房か?」

思いっきり馬鹿にしてる感じを受けた。

いつもの場所に日本人が一人来ただけの状況

彼がドイツ語でなく少しでも伝わるように

英語で話したから余計にそう思った。

 

お察しの通り、僕は戦闘態勢。

さっきまで来る選手みんなに名前を聞いたり

自己紹介を積極的に行っていたが、

もうその時にはそんな気は微塵もなく、

これ以上にないくらいにそいつを

にらみつけていた。そしてテスト参加に

対する気持ちよりグラウンドで一泡ふかしてやろうと

いうような想いが先行していた。

 

ある意味これから始まる練習に対する雑念を

取っ払えて、戦うという闘争本能だけに

集中できた要因だったのかなと今になっては思う。

 

するとさっきのおじさん再登場

「お前らグラウンドに出ろ」

 

結局何者なんやろと思いながらという気持ち

さっきのやつ許さんという気持ち

なんにせよテスト生の立場は頭にない状態で

グラウンドへと足を踏み出していった

 

 

次回に続く

 

チュース!