ドイツ帰りのサッカー選手だった男が書いたブログ

ドイツでのサッカー選手、スカウトの体験談

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17試合目 テスト参加に思わぬ壁 人種差別 後編 ドイツ編9

こんにちは!AG TIGERです!

 

今回はドイツ編の続編、

テスト参加に思わぬ壁 人種差別の後編です。

 

 

グラウンドに出ると例のいかついおじさんが

「今日はトップとサブで試合するぞ!」と一言

 

ナイス!何者かわからんおっさん!

ちゃんとプレー見てもらえる!

*テスト参加でほぼゲームをせずに終わることも

海外ではざらで能力を見てもらう前に不合格を

伝えられることはよくある

 

そして軽いアップを済ませ、サブチームのボランチで出場

ムカつく黒人選手は相手チームのセンターバックだった。

 

いざ試合開始。

 

5分経過。。。

 

ん?ボール来ねー!

 

ボランチにいてボール来ないとか

どういう仕組みやねんと思いながら

これはしゃーない奪いにいくしかない。

 

真ん中でボールを奪って無理やり中央突破。

そして相手陣内のペナルティーエリア

差しかかった矢先に後ろから、

 

「ザザッーー!」

強烈なスライディングが足とボールの両方を

とらえて刈り上げられた。

 

そこには例の黒人選手。

「ノーファールだろ?」

 

「ブチッ!こいつ〇す」

 

怒りメーターマックス。

結局ファールはなく、コーナーキックで再開

 

そして狙ったかのようにマンマークしてくる黒人選手

「キラッ!チャーンス!」

流石にここまでコケにされて黙ってられん

上がってきたボールは二人のちょっと前に。

ボールと頭の両方にフルパワーで頭突きをかまし

 

シュッ!

 

かわしてきた。黒人選手

まあ流石になにか感じるものはあったのだろう。(笑)

 避けたのは賢明な判断だったと思う(笑)

 

 

ファサッッ!!!

 

 

 

 

ゴール。。。

 

 

ゴール右隅に強烈すぎるヘディングシュートが

矢のような勢いで突き刺さった。

 

 

どよめくチームメート

開始5分でサブチームが先制する状況となった。

個人的にも開始早々に点を取れたこともあり

そのあとの動きは軽快だった。

 

後半にもとりあえず積極的にと打ったシュートが

神コースに飛んでいき、ゴールしたが

動揺をかくし、あたかも狙いすましたような

振る舞いをしたのは言うまでもない。(笑)

 

結果的に試合も3対1でサブチームの大金星勝

個人でも2ゴールとこれ以上にない結果で

テスト参加初日を終える事となった。

 

試合終了時の黒人選手はもちろん

苦虫を噛み潰したような顔は今でも覚えている

 

 

シャワーを浴びて着替え終えて、帰り支度を終えた後

前からいかついおじさんが何か紙をもって登場

 

さっきとは違い満面の笑み。

怖い怖い(笑)

 

「さあサインしろ!私はオーナーだ」

えっ!おっさん、オーナーかい!

 

後から話を聞くと、当日は監督が病気やったらしく

その日に限ってたまたまオーナーが指揮を執っていた。

 

監督おらんのに新加入選手取ろうとするのは

いかがなものかと思うが、こうしてテストに合格し、

この後このチームに1年間在籍することとなった。

 

 

そしてテスト参加はこれからいろんな経験をする序章にまだまだ過ぎなかった

 

 

 

チュース!